ご遺体の安置について
愛するペットとの別れは非常に辛い事です。
しかしペットが安らかに眠れる様、お別れの準備を整えることは重要なことです。
ご遺体のケア
※ご家族に 無理なく、可能な範囲で結構ですので、以下の処置を施してあげましょう。
- ①死後硬直
ご臨終後まもなく死後硬直は始まります。
個体差で起こらないケースもありますが、一般的には10分~数時間程度で手足や腹部、頭部付近と広がっていきます。
つっぱった状態で硬直しない様に、前・後肢を胸の方へやさしく折り曲げてあげます。
横になって寝ている様な自然体に整えてあげましょう。
- ②まぶたを閉じる
目が開いていたら、優しくまぶたを閉じてあげましょう。
まぶたを閉じるのが難しいケースもありますので、その際は無理に閉じなくても大丈夫です。
- ③お清め・衛生対策
時間の経過と共に、口や鼻から体液等が出たり、おしっこや下痢状の便等が出る事はよくあります。
あらかじめペットシート等を敷き、濡れタオルや脱脂綿等でお顔付近や全身をやさしく拭いてあげて下さい。
その後、ブラシなどで毛並みを整えてあげましょう。
- ④ご遺体の安置
ペットが一番安らげる、生前使っていたクッションやお布団の上に寝かせてあげて下さい。
お体を一旦綺麗にしても、再び体液が出ることもあります。
バスタオルを敷いて、その上にペットシート等を敷き、寝かせてあげると良いでしょう
大ききなダンボールや棺をご用意して安置いただいても結構ですが、
火葬の際には綺麗にお骨や遺灰を残す為に、お体のみで送り出してあげます。
(少量の食事やお花等は、火葬の際に一緒に入れる事ができます。)
保冷と安置場所について
※保冷や安置場所は、ご家族様でのご判断が難しい事もあるかと思います。
ご心配な場合は、ご予約時等にご相談下さい。
- 保冷処置
必要に応じて保冷処置を施しましょう。
暑い時期に、エアコンの無い部屋などでご遺体を安置する場合は、保冷剤などをご用意すると良いでしょう。
保冷剤(なければ氷をビニール袋に入れたもの)をお腹のまわりを中心に当ててあげます。
保冷剤や氷の水滴でご遺体を濡らしてしまわない様に注意しましょう。
一週間など、火葬までの日数が多く空いてしまう場合などは、入手出来ればドライアイスがあると良いです。
ドライアイスは脱脂綿等に包み、直接ご遺体に触れない様にします。
関節の付近が冷えない様に注意し、お腹の上などに少量置いて冷やしてあげます。
冷やし過ぎによる凍結や、換気には十分お気をつけ下さい。
- 安置場所
室温は低い方が適しています。
暑い季節であればエアコンの温度設定を低めに設定した部屋に。
冬であれば暖房で温めてない涼しいお部屋が良いでしょう。
ご遺体を屋外に寝かせている場合は、可能であれば屋内に移してあげた方が良いです。
難しい場合は、直射日光が当たらない場所に移した上で、ご遺体に虫が付かない様にバスタオル等でしっかり隠してあげましょう。